乾燥とアレルギーから美肌へ

乾燥が気になり始めてはや数十年、最近保湿しはじめた今日この頃です。

女性は特に肌に合う合わないなどあるのでしょうが、割と丈夫な肌質のもんちゃんには乾燥とアレルギーの違いすらちんぷんかんぷんなので、今日は乾燥とアレルギーの違いと、美肌になるためについてまとめてみました!

 

身近にも肌が抜群にきれいな人っていますよね。一方で、いつも肌がカサついている人もいます。この違いは、いったい何でしょう?実は日頃、無意識にしている習慣が影響を与えているのかもしれません。

肌美人のあの人に、いったいどんなすごい化粧品を使っているのか聞いてみると実は、ごく普通の化粧品だったりします。では、女性を悩ませる肌トラブルの隠れた要因とは一体、何なのでしょうか。

 

肌のタイプ別

タイプ①「乾燥、かゆみ、ザラつき、湿疹や赤みなど」

隠れ要因・・・アレルギー

乾いた空気や睡眠不足による単なる乾燥ではなく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質によっておこる乾燥があります。角質が乾燥し、皮膚バリアが壊れはじめると、今まで使っていた化粧品でもかゆみや湿疹などが出てしまうことも。さらに、アレルギー体質の人は、食物アレルギー、花粉症、喘息、アトピーなども複数のアレルギー疾患になりやすいです。隠された要因に、小麦やそば、たまご、牛乳などの食物アレルギーやスギ、ヒノキ、ヨモギなどの花粉のアレルギーがあることがあります。食べ物によってのどが「イガイガ」する、花粉の飛ぶ季節に肌が荒れるなど思い当たる人は、アレルギーのテストをしてみてはいかがでしょう。

主な対策例 :

  • 皮膚だけでなく、部屋ごと保湿する
  • スキンケアオイルはワセリンやスクワラン、ホホバ油
  • アレルギー物質を特定して避けるようにする
  • 食用油はアマニ油、えごま油 青魚の脂
  • リノール酸を含むサラダ油、マヨネーズを避ける

 

タイプ②「ツヤがない、カサつく、かゆみ、黄くすみ、色黒、口のまわりのニキビなど」

隠れ要因・・・胃腸や肝臓

肌の悩みの原因が実は内側にあったというのもよくあることです。暴飲暴食、便秘など、胃腸にかかるストレスが多いほど、肌は透明感を失い、肌荒れやニキビなどのトラブルが増えるといわれます。また、飲酒や喫煙で肝臓に負担があると、黄ぐすみ、カサつき、かゆみなどが出ることもあります。

主な対策例 :

  • 食べ過ぎや消化の悪い食事をやめて、温かい和食をとる
  • 十分に睡眠をとり、休肝(飲酒しない)日を設ける
  • 便秘や下痢がある人はきちんと治療する
  • 乳酸菌、ビフィズス菌をなどを含む発酵食品をこまめに摂る

 

タイプ③「ベタつき、化粧崩れ、毛穴の開き・黒ずみ、ニキビ」

隠れ要因・・・肌フローラ(肌にすんでいる細菌の集団)

オイリー肌やニキビ肌についても原因が解明されつつあります。肌には7~10種類の常在菌がすんでいます。これらの菌は善玉菌と悪玉菌にわかれていて、互いにバランスを保ち、肌フローラをつくっています。このバランスが崩れて悪玉菌が増えるとベタつき、毛穴の開き、ニキビなどが増えることがわかってきました。

主な対策例 :

  • 肌断食をやってみる(水だけ洗顔でスキンケアはせずに1~3日間)
  • メイクが避けられない人は乳液タイプの肌に優しいクレンジング剤を使う
  • どうしても油分を補いたいときはワセリンまたはスクワランを使う
  • バランスの良い食事や禁煙をして、睡眠を十分にとる

 

タイプ④「乾燥とベタつきが混合、色むら・赤み、敏感肌、洗顔後にピリピリ肌が突っぱる」

隠れ要因・・・スキンケア

肌のキメとは角質細胞の並びを表わしています。サイズの揃った細胞がきれいに並んで、角質層が厚みをもっている状態が最も望ましいとされています。洗顔やお手入れで擦り過ぎがあると、直後はツルツル感がありますが、その場限り。実は角質層が薄すぎて危険な状態です。肌は自らを守ろうと皮脂分泌を活発にするので、毛穴が開き、部分的なオイリー肌になったり、皮膚の細い血管が透けて見え、色むらが出たりします。洗顔後にピリピリ感や突っぱり感がある人は要注意です。

主な対策例 :

  • 突っぱり感がある場合は、治るまで水だけ洗顔、肌断食を
  • 洗顔はベビーソープや泡で洗うタイプに切り替え、肌を絶対に擦らない
  • 毛穴の汚れは自然に排出されるまで無理にとらない
  • アルコールフリーの化粧水や乳液に切り替える

 

敏感肌への対処法

*胃腸をいたわる

夕食は就寝3時間以上前に

*肌の善玉菌を増やす

スキンケアのし過ぎはNG。とくに肌コンディションが悪い時はメイクもスキンケアも最低限にして肌フローラを回復

*メイクはすぐに落とす

メイクをしている時間はできるだけ短くして、肌を休ませましょう

*ビタミンCをとる

メラニンの排泄、コラーゲン生成を助けるビタミンCは小分けにして一日3回ほど摂る

*紫外線対策

春夏はもちろん、一年中、紫外線への注意は怠らない

 

ちなみに、アレルギーとして赤みやかゆみが出てしまうメカニズムは、ご存知の通り「ある物質に対しての免疫力の低下」から、皮膚に触れることで抗体反応を起こしてしまうことで湿疹、かゆみなどが出てしまいます。

 

敏感肌とアレルギーの違い

敏感肌とは、

今私たちが目にしている皮膚表面=角質層という神経も持たない細胞の集まりが、正常な厚みがなくなり、角質層以下にある生きた細胞に化粧品や物質が触れやすくなっておきる状態です。だからピリっとしたりムズムズかゆくなったりするわけです。外的な物質(化粧品も含む)が触れてもOKな角質層を保てているのか?が分かれ道なのです。

つまり、敏感肌とは『角質の状態が健康ではない』というお肌です。

アレルギーとは、

簡単にお伝えすると、アレルギーの場合、同じもの(アレルゲン)が体のどの部分に触れてもかゆみや赤みがでてしまいます。ですので、本来はお顔だけがアレルギー反応がでるということは余りないと思っていただいても良いと思います。

ただ、先ほど“敏感肌とは”で書いたように、健康的な角質層がお顔だけ準備されていなければ(角質層が薄ければ)体よりも先にお顔に症状がでてしまい「お顔だけいつもトラブルが出てしまう」と感じてしまうことも考えられますね。